
B級映画の部屋
先日、猛烈にとある昔の映画が見たくなり、相模大野駅近くのレンタルショップへ。
足早にコーナーに進み手にしたのは、「トレマーズ」。
そう、知る人ぞ知るB級モンスター映画の大御所であり、その人気ぶりに遂には
シリーズ4まで作られた半ば伝説化している映画である。
今まで少なくとも5回は見ているのだが、たまにむしょうに見たくなってしまう高い中毒性を持つ作品の一つだ。
ちなみに今ではすっかり悪役が定着している、若かりし頃のケビン・ベーコンが主人公として出ていたりもする貴重な作品。
内容はどこにでもあるような、
「 アメリカのド田舎人口14人の過疎化した町に突如モンスターが現れ、 何人もの人々が殺されていく中、主人公とヒロインが 町人達と力を合わせ、生き残りをかけた戦いを繰り広げる 」
と、いったような80年代お決まりの設定のB級モンスター映画である。
ありがちな設定であるのだが、この映画をカルト級にまでのし上げている理由は 随所に見られる。
ひとつには主役も含め、登場人物である町の人々が非常に個性に溢れている。
その記憶に残る最たる人は、そう、あのガンマニアの夫婦。(ケビンごめん。。)
この夫婦、脇役かと思いきや劇中ではかなり役に立って(目立って)おり、モンスター退治に一役買っている。
ちなみにその後のシリーズにも同じ設定で出演している程だ。
そして一番の醍醐味は、この映画の真の主役とも言える「モンスター」
これがまた怖さとか気持ち悪さというよりも、愛執を感じさせる仕上がりなのだ。
今でこそモンスターものはCGをふんだんに使い、その俊敏さや体毛の生え方、裂けた口から覗くぬらりと光った牙など、視聴者側に恐怖を感じさせる為にモンスター像をよりリアルに表現している。
が、この時代無論そんな技術はない。
実際に汗水たらして模型を作り、特殊撮影に力を入れ、スタントマンを使い、予算も無いそんなに中で、それでもリアルさを追求して頑張っていた時代であった。
そんな努力が伝わってくるかのような仕上がりなのだ。
確かによく見ると、何だかブヨブヨしてゴムっぽく、やたらとドロドロネバネバの液体をはきまくる。
土中では動きは早い設定なのだが、ガンマニアとの銃撃シーンでは動きはトロく、おいおい俺でも何とかなりそうだぜ。という始末。
でもそんな物でも合成でなく、俳優達の前で動きまくるとこれがまたCG以上に質感があり、ある意味リアルで中々に楽しめるものになってくる。
また人々が恐ろしい怪物に殺されていくという、恐ろしい設定であるはずなのに、どこか手作り感が漂うモンスター、随所で真面目におバカなところ。
そのせいかあまり怖くないのもこの手の映画の特徴といえる。
パソコン自体まだ世に普及してなく、ネットや人材派遣などまだ無かったこの時代だが、一昔前の映画には良くも悪くも情熱が詰まっており、全てにおいて中途半端なリアルさがほどよくブレンドされた、楽しい娯楽映画が多かった。
全米が泣いた!!・興行収入第一位!!とかいった誇大宣伝に惑わされず、週末には是非この「トレマーズ」をお試しあれ。
そしてその手には、ポップコーンとコーラを忘れずに。




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