成功する人は変化を恐れず、「誰もやらないこと」に挑戦している

  • 2022年7月3日
  • 2022年7月3日
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カインズサービス「メディア事業部」の山田です。

この記事を読んでいるあなたは、いま何かに挑戦していますか?

「このままではいけない…」と思った時に、人は自ら変化を選び、新しいことに挑戦をします。

新しいことに挑戦するということは、これまでのやり方を根底から否定する必要があります。

勇気をもって、変化を恐れずに一歩踏み出すからこそ、「新しい変化」という成長を実感できるのだと思います。

今回は、常識にとらわれずに新しい挑戦をしたことで、偉業を成し遂げた「ディック・フォスベリー」というオリンピック選手の「挑戦」について書いていきます。

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自分には合わないやり方がある

走り高跳びには、「ベリーロール」と呼ばれる跳躍法がありますよね。

私が小学生の頃の話ですが、「ベリーロール」がうまくできなくて、バーを落としまくった記憶があります。

この、ベリーロールという跳躍法は、「ディック・フォスベリー」というアメリカの選手によって、生み出されました。

当時のフォスベリーは、走り高跳びの高校大会に出場するために最低限必要と言われている「152.4cm(5フィート)」さえも飛ぶことができなかったそうです。

フォスベリーが飛距離を伸ばせなかった理由は、高校生の頃から、業界で主流とされていた飛び方が自分には合わず、いくら練習をしても結果が出せなかったからだと言われています。

自暴自棄になったフォスベリーは、「このままでは結果が出せない…」と思い、これまでとは別の方法を試すことにしました。

ベリーロールは「新しい挑戦」から生まれた

走り高飛びには、「飛ぶ時に片足で踏み切ること」というルールがありましたが、バーを飛び越える時の具体的なルールは定められていませんでした。

フォスベリーは「土木工学」を学んでいたので、その持ち前の工学知識を生かして、新たな高飛びの方法を実験してみることにしました。

その試行錯誤の中で生まれたのが、「ベリーロール」という跳躍法です。

自分の体を大きく反らして、仰向けでバーを越え、最後に足を蹴り上げて跳ぶ、という斬新な「新しい飛び方」を生み出すことに成功しました。

そして、フォスベリーは自らが生み出した「ベリーロール」を実践し、メキシコシティオリンピックで金メダルを獲得することができたのです。

「走り高跳びの世界を変えた」とも言われる、フォスベリーが生み出した「ベリーロール」は、「フォスベリーフロップ」とも呼ばれています。

以前は、オリンピックで仰向けに跳ぶ選手は一人もいなかったそうですが、フォスベリーがオリンピックで金メダルを獲得してからは、一流選手も含めて、みんなが仰向けで飛ぶようになったそうです。

まさに業界の「新しいスタイル」を作ったと言っても過言ではないでしょう。

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業界の常識に縛られずに「やり方」を変える大切さ

フォスベリーのすごいところは、その技術的な側面だけではなく、ユニークな発想にあります。

他の選手が何十年もやってきた方法とは、全く別のやり方で、高飛びの世界記録を塗り替えてしまったのです。

「この方法では結果が出ない…」と思った時に、既存のやり方に見切りをつけて、自分にフィットした方法を考えて、実行することは誰にでもできることではありません。

ましてや、「業界ではこれが王道」と言われているやり方を変えるということは、周囲からの反感もあったでしょうし、そこに目をつけて踏み出すことは、とても勇気のいることだったと思います。

他人とは違うやり方を見つける

このように、フォスベリーの行動から学べることは、「他人とは違うやり方を見つける」ということだと思います。

この方法は「自分には合わない」といった違和感がでた時には、周りの人たちとは、別の選択をする勇気を持つことが大切です。

「これまではこうだったから」「こうしないとおかしい」といった先入観があると、いつまで経っても「変化」を起こすことはできません。

人の成長は変化がなくなれば、間違いなく止まるでしょう。

変化があるからこそ、新しい体験ができますし、その中で新たな気づきを得ることができます。

つまり、他人と違うやり方を見つけるということは、自分の成長につながるタネを見つけるということにもなるはずです。

誰もやっていないことを極めれば「唯一無二」になれる

フォスベリーは、「誰もやっていないこと」「誰も考えなかったこと」を実行することで、ライバルたちを追い抜き、金メダルを勝ち取りました。

「誰もやっていないこと」を、とことん極めることができれば、「唯一無二の存在」になれるはずです。

そして、「誰もやっていないこと」を自分の得意分野に変えられたら、フォスベリーのように圧倒的な結果を出すことができるかもしれません。

ライバルが得意な分野で、負けじと必死に努力しても一番になることは難しいですよね。

「誰もやっていないこと」で、かつ「自分の得意にできそうなこと」に、注力して努力していくということが、成功への近道ではないかと思います。

今、結果が出ずに悩んでいるという人は、既存のルールや、変化のないやり方を見直してみることで、スランプから抜け出すきっかけが掴めるかもしれません。