間違った日本語5選「ビジネスシーンでその言葉は失礼ですよ」

  • 2022年4月19日
  • 2022年4月19日
  • BUSINESS

ビジネスシーンで良く使われている日本語の言い回しについて、実は間違った使い方をしているケースって結構あるんです。

知らず知らずのうちに間違った言葉を皆さんも使ってないですか?

そこで今回は、よく耳にするフレーズで「実は間違ってるんですよ」の日本語5選を紹介させて頂きます。

今回はカインズサービスで、キャリアコンサルタントの資格を有している人材アドバイザーの中島雅裕氏監修のもと、間違った日本語について解説をしていきます。

中島雅裕氏の紹介ブログはこちらです。

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お時間よろしかったでしょうか

お時間よろしかったでしょうか

「よい」のかどうかを尋ねているのに対して、「よい」の丁寧語である「よろしい」という形を使っていますが、さらにそれを過去形である「よろしかった」に変えてしまっているおかしな表現です。

過去のことではないのに過去形で聞いているため、「お時間よろしかったでしょうか」は間違った言葉遣いになります。

「お時間よろしかったでしょうか」の代わりに使える類語表現

✓ お時間よろしいでしょうか。

とんでもございません

とんでもございません

「とんでもございません」は「とんでも」に形容詞を示す「ない」を語尾に付けた「とんでもない」が語源です。

そのため、本来は語尾が「ありません」に変換される表現は正しい日本語とは言えません。

しかし、今はビジネスで一部定着している言葉でもあるため、敬語表現として使用して問題ないともいわれています。

「とんでもございません」の代わりに使える類語表現

✓ とんでもないです
✓ 恐れ入ります
✓ 恐縮です
✓ 光栄です

お名前を頂戴出来ますか?

お名前を頂戴出来ますか?

「お名前」は「頂戴する」ものでしょうか?

「頂戴する」は、自分よりも目上の相手から何かを「もらう」際の謙譲語なので、形だけをみると敬語に見えます。

しかし、「頂戴する=もらう」という表現は一般的に「もの」について使う言葉です。しかし名前はモノではありません。

つまり「お名前を頂戴できますか」という表現は、ストレートに言うと「お名前をもらえますか」と言っていることになるので、敬語としては間違った表現だと言えます。

「頂戴できますか」の代わりに使える類語表現

✓ お聞きできますか
✓ お伺いできますか
✓ お教え願えますか
✓ お聞きして宜しいですか、など

お体をご自愛くださいませ

お体をご自愛くださいませ

「ご自愛ください」の中には、既に「お体を」という意味が含まれており、言葉が重複していますね。

「お体を」は不要で、「ご自愛ください」だけで成立している表現です。

例えば「頭痛が痛い」という言葉に違和感があるのと同じですね。

また、この言葉は体調を崩している人には使わないようにしましょう。

「ご自愛ください」は相手の体調を気遣う言葉です。すでに、風邪などの病気を患っている人に対して使うことには適していません。

もしも、体調を崩している人に対し、気持ちを添えたいのであれば「1日も早い回復を、心よりお祈り申し上げます」といった相手を気遣うメッセージがよいでしょう。

「お体をご自愛ください」の代わりに使える類語表現

✓ お大事になさってください
✓ お労(いたわ)りください

なるほどですね

なるほどですね

これは良く耳にするフレーズではないでしょうか。

間違っていると分かっていてもついつい使いがちなフレーズですよね。

「なるほど」という言葉は副詞であるため、「なるほど」に「ですね」を続けて使用することはできません。

例えば、「うん」という言葉に「ですね」という言葉をつけて「うんですね」と使用することには違和感がありますよね。

同様に、「なるほどですね」も文法的におかしいということがわかります。そもそも「なるほど」という言葉は目上が目下に対して使う言葉です。

「なるほどですね」の代わりに使える類語表現

✓ はい/承知致しました
✓ おっしゃる通りです/その通りです
✓ 左様でございますか
✓ 勉強になります、など

【まとめ】間違った日本語5選「ビジネスシーンでそれは失礼ですよ!」

今回は間違った日本語シリーズをお届けしました。いかがでしたでしょうか。

態度と違い、いくら気持ちが込められていたとしても、やはり敬語の間違いは相手にマイナスの印象を与えてしまいます。

だからこそ、最低限のルールを学んでおくとともに、正しいかどうか微妙な敬語は別の表現に言い換えるなどの工夫がビジネスシーンでは求められます。

気にする・気にしないは個人によって差がありますが、やはり相手を敬うという気持ちがビジネスマナーの基本である以上、敬語はしっかり身につけておきたいものです!

ビジネスマナーの基本を忘れずに取り組んでいきましょう!

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