聞き上手は「話す力」が高い【聞く技術を高める5つのコツ】

カインズサービス「メディア事業部」の山田です。

”人間関係は「話す力」で決まってしまう”

株式会社Voicy代表の緒方憲太朗氏の著書「新時代の話す力 君の声を自分らしく生きる武器にする」では、仕事のパフォーマンスや、良好な人間関係、周囲への影響力を高めたいなら、まずは「話す力」を身につけるべきとの主張が展開されています。

今回は以下のようなことで悩んでいる人に向けた記事です。

  • トークスキルに自信がない
  • ヒアリング能力を高めたい
  • 相手の話をしっかり聞けるようになりたい

本記事では、話す力の中で最も大切な「聞く力」にフォーカスしてまとめていきたいと思います。

最後まで読むことで、聞き上手になれること間違いなしです。

そもそも話し上手は「聞き上手」である

そもそも話し上手は「聞き上手」である

なぜ、聞き上手だと話し上手になれるのでしょうか?

聞き上手な人は、積極的に相手の話を聞き、質問やフィードバックを行いながら、相手に共感や理解を示す力を持っています。

また、相手の話に対して、自分の主張を押し付けたり、中断させたりすることがないので、話している側も安心して自分の意見を伝えることができます。

コミュニケーション力とは相手に合わせて聞く力であり、双方向の分かち合いであり、交流こそがコミュニケーションである。そのため一方的な伝達はコミュニケーションとしては不完全である。

引用元:新時代の話す力

自分から話をすることが苦手だとしても、相手の話をうまく聞くことができれば、会話のクオリティは高いものになります。

すなわち、「話を聞く技術」を高めることが、「話し上手」になるための第一歩なのです。

聞き上手は相手を気持ちよくする力がある

聞き上手は相手を気持ちよくする力がある

シンプルに話を聞くのがうまいだけで人から好かれやすくなります。自分の話を遮らずに、最後まで聞いてくれている人には、誰もが好意的になるのではないでしょうか?

相手の話をしっかりと聞くだけで好かれるのであれば、これを実践しない手はありません。聞くというのは、それくらい重要なことです。

それにもかかわらず、聞くことを日々、意識したり、上達させようと工夫している人は決して多くはありません。

引用元:新時代の話す力

本書では、「相手の話の聞き方次第で、話のレベルが変わる」と書かれており、もし話し手がつまらない話をしているなと感じたら、その責任の半分は聞き手にも原因があります。

話し手との会話を面白くするためには、聞き手である自分がどのようにして相手の話を聞くのかという点を意識する必要があるのでしょう。

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聞き上手になるための5つのコツ

聞き上手になるための5つのコツ

聞き上手になるための5つのコツは以下の通りです。

  • 興味のない相槌、テンポの悪い相槌に気を付ける
  • 相手を受け入れる相槌をうつ
  • 話し手に反応と共感を届ける
  • 分からないことは質問して話を膨らませる
  • 5W1Hの質問で話を膨らませる

一つずつ解説していきます。

興味のない相槌、テンポの悪い相槌に気を付ける

会話の中での相槌の打ち方にもポイントがあります。

相槌の打ち方一つで、話し手を盛り上げることもできる一方で、話し手のテンションを下げ、会話の中身が最低限の情報伝達だけになってしまうこともあります。

引用元:新時代の話す力

あなたにとって不快に感じる相槌はありますか?

例えば、「へぇ〜」「ふ〜ん」といった相槌をされたらどう感じるでしょうか?「なんだかつまらなそうだな…別の話題にしようかな…」と感じることでしょう。

自分の話したいポイントに差し掛かった時に、会話にかぶされるように相槌をされたらどのように感じるでしょうか?「今いいところなんだけど…間が悪いな…あのことは話さなくていいか」と、感じることもあるでしょう。

相槌の取り方次第で、相手のテンションに大きく影響を与えてしまうことを理解しておくことが大切です。

相手を受け入れる相槌をうつ

相槌を打つときは、相手を受け入れているという姿勢を示すことが重要です。

良い聞き手となるには、まず話し手に「自由に安心して話していい」「私は受け入れている」と伝えることが何よりも効果的です。

引用元:新時代の話す力

どんな相槌なら、受け入れられていると感じるでしょうか。

「なるほど!」「それいいですね!」「そんな考え方あったんですね」といったように、「あなたの話は私にちゃんと伝わっていますよ」という姿勢で、言葉を伝えることが大切です。

話し手に共感と反応を届ける

会話の応酬の中で、相手に「共感」と「反応」を示すことも重要です。

話し手が「昨日、すごくいい映画をみたんです!」と言ったとき、「いい映画に出会えると嬉しいですよね」と返せば、相手に共感していることが伝わります。

「いい作品を見たんだ、いいなあ」と言えば、自分の感情を反応として伝えられます。

引用元:新時代の話す力

気持ちよく会話をするためには、共感と反応は欠かせません。相手に伝えたいことがある時に否定されたいと思って話をする人はいないですよね。

話し手が伝えたいと思っていることに、まずは受け止めて共感してあげること。話し手の伝えたいことに自分の感想を言って反応してあげること。

このようなコミュニケーションの積み重ねがあって、話し手は気持ちよく会話に集中することができるのだと思います。

分からないことは質問して話を膨らませる

会話の中で気になったことや、分からないことがあった時には、会話を膨らませるチャンスです。

「僕はクラシックミュージックが好きなんです」と言われたら、「どういう曲が好きなんですか」とまずは具体的に聞いてみること。

そこから「いつから好きなんですか(過去)」と聞いたり、「これからコンサートなどに行く予定はありますか(未来)」と投げかけたりするだけで、会話は膨らんでいきます。

引用元:新時代の話す力

相手のプライベートな話が出たら、質問で深堀りすることで色々な情報を聞き出すことができます。深堀りする時のコツは、過去と未来にフォーカスして質問することで、話を膨らませていくことができるのではないでしょうか。

5W1Hの質問で話を膨らませる

質問する時は、「5W1H」を意識すると、さらに話が膨らむようになります。

「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「なぜ」「どのようにして」という、いわゆる5W1Hの質問を投げかけて、話し手が伝えようとしていることの詳細を掘り下げるパターンです。

引用元:新時代の話す力

相手の趣味の話であれば、「なぜそれが好きなのか」と聞いてみたり、相手の成功体験の話であれば「どのようにして実績に結びつけたのか」などの質問をすることで、相手との会話を掘り下げていくことができます。

話し手の興味のあることを深ぼっていくことで、自分に興味を持ってくれているという印象を与えることは間違いないでしょう。

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【まとめ】聞き上手は「話す力」が高い【聞く技術を高める5つのコツ】

聞き上手は「話す力」が高い【聞く技術を高める5つのコツ】

自分の話を相手に分かりやすく説明する能力も大切なスキルではありますが、それ以上に、人の話をちゃんと聞き、相手にとって心地よいリアクションをするというスキルこそ希少なのではないでしょうか。

毎日の人とのコミュニケーションの中で、「聞く技術」は高めていくことができます。

今日は相槌の取り方を意識してみよう。質問の深堀り方の角度を変えてみよう。いつもよりオーバーにリアクションをとってみよう。

意識さえして毎日を過ごすことができれば、それはいつか習慣となります。

株式会社Voicy代表の緒方憲太朗氏の著書「新時代の話す力 君の声を自分らしく生きる武器にする」では、「聞く力」だけではなく、場を作るファシリテーション力や、相手に伝えるための技術を学ぶことができます。

気になる方は手に取ってみてください。最後までお読みいただきありがとうございます。